何度見ても飽きない山田哲人の33号ホームラン
素人には理解できないホームラン。8月6日の阪神戦で放った山田哲人の33号ホームランは私の脳みそでは追いつかない一発だった。
内角球には普通に打ったらファールになる球というのが存在する。阪神・岩崎が山田に対して投げた球はそんなボールだった。しかし、山田の打球はほとんど切れずにレフトスタンドに突き刺さった。
内角球を切れずにスタンドに持っていくには必須条件が三つある。
・バットの芯に当てない(ラインドライブをかけない)
・捕手側の肘を上手く抜いてバットの角度を投手寄りにする
・どちらかの足を引いて(開いて)バットの出をスムーズにする(例:捕手側の足を引くのが今岡、投手側の足を開くのが落合)
このうち、「バットの芯に当てない」「捕手側の肘を抜く」というのは山田も行っている。
しかし、足はスクエア。打った後少し投手側の足が開いているが、ほんの少しだけ。肘を抜いているとはいえ、これではボールとの距離を取れない。距離が取れないと「バットの芯に当てない」「捕手側の肘を抜く」ができていてもどん詰まるかファールになるかのどちらかである。それなのに、山田はスタンドへ持って行った。どうやってボールとの距離を作っているのかが全く分からない。ただただすごいホームランである。
足がスクエアであることがよくわかる山田のホームラン画像