安藤にバントをさせたいならバントエンドランを仕掛けるべきだったのでは?

 誰もが「あれはない」と思ったであろう、安藤へのバント指示。打順が回る所にあ堂を入れたことや跨がせたのに一死二塁で変えたことなど批判すべき点はたくさんあるが、安藤にバントをさせるにしてもあまりに無策すぎた。
相手は強烈なチャージを仕掛けてくる。安藤は申し訳程度のバスターを仕掛けるが西武側にはプレッシャーにはならずスリーバント失敗。バントシフトにバスターを挟むのはある意味セオリーだが、打席に入るのが4年ぶりの安藤がバスターを続けるとは思えない。相手にストライクを一つやるだけの意味のない作戦だったと言える。

どうしても安藤を打席に立たせるなら個人的にはバントエンドランを仕掛けてほしかった。

 

失敗しても12回には響かない

仮にバントエンドランが失敗して走者が死んだり併殺になった場合でもダメージは小さい。8番の安藤で11回が終わっても、まだ代打は3枚残っているためだ。

  • 安藤で打席が終了した場合

俊介(代打)

鳥谷

北條

大和(代打)

ゴメス

髙山

 

9番俊介、3番大和に代打を出す余裕は十分にある(北條に代打を出すかは意見が分かれるところだろう)。成功率の低い普通のバントをやらせるなら、リスクはあっても転がせば進塁させられるバントエンドランを仕掛けてほしかった。

 

相手は予測していない

ランナーは鈍足の今成、打者は4年ぶりに打席に立つ安藤。バントエンドランは西武側は100%想定していないはずだ。空振っても相手のミスが絡み盗塁が成功する確率が2〜3割あるのではないか。

 

 

怖いもの知らずで「おせおせ」の采配をしていた開幕直後から、恐れを知って攻めきれなくなっているのが今の金本野球。開き直ることができるか。